親と子と。



現場で聞こえた女の人の声はきっと男の子のお母さんの声だろうな。
この事故を見守りながら、某所で仕入れた"飴屋幽霊(心霊)"の話を読んでみる。

 「今は昔、慶長四年の京都の江村氏妻を葬りし後、数日を経て土中に幼児の鳴き声あるをもって掘り返し見れば亡くなりし妻の産みたる児にてありき、然るに其の当時夜な夜な飴を買いに来る婦人ありて幼児掘り出されたる後は、来らざるなりと。
 此の児八才にて僧となり修行怠らず成長の後遂に、高名な僧になる。寛文六年三月十五日六十八才にて遷化し給う。」

 死して墓の中で子を成した母が幽霊となり、毎夜飴を買い求めてはその子に与えていたという、怖くもどこかもの悲しい話である。この“赤子塚伝説”と呼ばれる話は全国各地に類例があり、京都市内だけでも西陣等に4例ほど確認されているという。

そして、イラクで捕まった青年の親も同様、子を守りたい一身で会見を開く。


その対比というか、やっぱりどっちも子供を守るために必死なわけで。


親が子供を思う気持ちっていうのは、根本的で、本能だと思う。


イラクの人質青年も助かって欲しいと思う。
そして、自分の行動をかえりみるべきだとおもう。
人の命は平等であって、失っていい命なんて、無い。