バンコクからカンチャナブリーへ



そんな悶々さ加減を微塵も出さずに、身支度をまとめ、トンブリーの駅へタクシーで向かった。
途中、運転手が新駅と旧駅を間違えたが、運転手はいろいろ積極的に話しかけてくれて
"あんちゃんたち、トンブリー行きは今日は休日だから1時頃にでるはずだぜ。"と教えてくれた。
どっちも英語が拙いから大体わかって、大体通じたようだ。


駅について、まだ2時間以上もあることに気づいた。
暇なので駅の待合ホームでダラダラ。汗も、ダラダラ。
とりあえず駅の目の前に大きな屋台なのか市場なのかわからないアーケードがあったので探索。
異臭を放つものとか、野菜とか(ねぎとかノビルとか唐辛子とか)
やっぱり市場っぽい。でも道を隔てると屋台もでている。ガイヤーンとか、美味そうだ。
その屋台の間を、薄汚れた犬が舌出しながらひょこひょこ歩いて来る。犬も暑いのね…。
とりあえずぶらぶらして、最後に一番近くのジューススタンドで5BTの水を買った。
みんなのいるところに戻ると、タイ語の会話集を用いてのタイ語誰が上手く通じるか大会中だった。
田宮模型のTシャツをきているゆめお氏が大張り切りで、駅員に
"カンチャナブリー行きの電車が出るとき、教えてくれませんか?"
といった主旨のタイ語らしき言語で問うたところ、見事に轟沈していた。


で、電車が来たので乗り込んだ。お値段は3等席で25BT。
窓は基本的に全開で、天井に扇風機がついている。
しかし、駅に停車している時は死ぬほど暑い…。
列車の中でも、頭に水をぶっ掛けたくなるくらいだ。


としたところで電車が動き出した。途端、窓から風が入り体感温度が下がる。
トンブリーの駅から西に3時間くらい行ったところにあるらしい。
でっかい荷物を網棚に上げ、暑さに挫けそうになりながら車窓の風景を目に焼き付ける。
窓から、草原に牛が放牧されていたり、日本では絶対見られない風景が眼下に広がる。
やばいな〜またはまりそうだなぁと思いながら食い入るように窓の外を眺める。


すると、とある停車駅でマッチョ隊長が草むらからオレンジ色のトカゲを発見。
爬虫類や両生類系大好きっ子達がこぞって見遣る。


そんなこんなで、やっとカンチャナブリーに到着するぞ、といったところで、なんだか体調がおかしい。
3分の一くらい電車の中で寝てたはずなのに、頭が痛い。
寝ても、起きても痛い。熱中症になってしまったようだった。
駅について、しばらく重い荷物持って歩くが、頭がわんわんする
心配されつつも、しばらく歩くと道路の脇が両方とも戦没墓地で見渡す限りあまり何も無い。
水も飲めず、ちょっと参ったなぁなんて思っていたところにテンソウ*1が…。
交渉すると一人10BTでホテルまで行ってくれるとの事。
渡りに舟という言葉を体感している事にちょっと感動を覚える。
しかし、5分もたたないうちについてしまう。5分10BT…。しかも7人…。
自分が商売人だったら、これほどおいしいと思うことは無いだろう。
旅行時の金銭感覚って、麻痺しているんだなと痛感する。*2


リバーインというホテルにチェックインする。
ロビーでぽんかす氏にバファリンプラスを貰い、飲んでぐったりする。
で、部屋に入ってもぐったりしてる。
部屋はTVも冷蔵庫も鏡台もあって、シャワーもちゃんとお湯が出て、本当に普通のホテルだった。*3


状態が回復してから、みんなでご飯を食べに行こうということになった。
で、カンチャナブリーバスターミナル周辺の屋台まで歩いていくことに。
みんな列車の旅と暑さで少々参っていたらしく、スタートはかなり遅く10時くらいに行ったのだが、
ちゃんと屋台はやっていた。とりあえず、地球の歩き方を片手にいろいろ頼んでみる。
わしはセンミーナームを頼んだが、店のおばちゃんにバーミーしかないと言われてしまったのでバーミーナームを頼む。
みんな適当にカオパットやら何やらを頼む。
テーブルにいろいろな種類のタイ料理が並ぶ。
中でも、大人気だったシュリンプレッドカレー。ご飯を3度も追加注文致しました。
日本で食べると高いよなぁなんていいながら会計のときを迎えると…。
650BT。 7人で大体\2,400くらい。
タイ、万歳。と何人の人が感涙の涙を流したでしょうか…。
とにかく、美味かった。

*1:ピックアップトラックタクシー

*2:多分こういった事から観光客=金銭感覚麻痺→ボッタクリってウハウハドリーミングな図式が生まれて、ボッタクリタクシーが無くならないんだろうな。

*3:1泊1人240BTくらい